アメリカの葬儀業界とその歴史について
アメリカの葬儀業界は過去、今の日本と同じように様々な問題があったようです。サービスの価格は公開されておらず、顧客に十分な情報が提供されていない状況でした。つまり、顧客にとっては非常に悪い環境だったということです。
しかし、顧客のことを重視する葬儀社の出現により、今まで顧客のことを顧みなかった葬儀社は選んでもらえなくなり、そのほとんどが廃業に追い込まれました。アメリカの葬儀業界の流れをみてみると、過去40年間にこのようなことが起こっています。
今回はアメリカで起こった葬儀業界の変化について考えてみたいと思います。
葬儀費用の情報開示
昔のアメリカでは、顧客に十分な情報の提供がなく。顧客は不必要なサービスでも選ばざるおえませんでした。要するに消費者は本来守られるべき立場ですが、そういったことがまったく厳守されていない状況でした。
例えば、エンバーミングのサービスは顧客にとっては付加価値的なサービスです。エンバーミングとは、遺体の保存処置技術で遺体の状態を良い状態に保つことができるオプション的なサービスです。
しかし、葬儀社が十分な情報を開示しないため、ご遺族の意思に関わらず、メンバーミングの処置が勝手に行われたりする環境だったようです。
しかし、このような消費者にとって悪い環境も規制のおかげで改善されました。
情報開示が義務付けられ、葬儀社はお葬式を行う前に十分な情報を提示しなければならなくなりました。
葬儀の簡素化
アメリカの葬儀は著名人を中心に簡素化が進みました。現在アメリカでは、多くの人は簡素なお葬式を希望し、大規模なものを望む人は少ないようです。
この簡素化の流れは、アイゼンハワー元大統領が簡素なお葬式を行い一気に広まりました。
このことは、簡素なお葬式を希望するという潜在需要があったことを表すと思います。
葬儀の宗教離れ
アメリカではお葬式の宗教離れも起こりました。アメリカでは40十年以上前は、お葬式の半分以上が宗教と強く関わっていました。しかし、宗教離れが起こり、今では宗教的なお葬式は少なくなっています。これにともない多くの葬儀社は利益が少なくなり、多くの業者が廃業に追い込まれました。
以上、アメリカの葬儀業界について述べさせて頂きましたが、アメリカで起こった流れの基本は顧客重視というものです。やはりサービスというものは、顧客を重視しないと成り立たないというものです。このことは万国共通の法則というものでしょうか。日本の葬儀業界は料金が不明瞭などという問題もまだまだ多く、近年では、葬儀について相談を引き受ける業者が数多く出ています。それだけ日本の葬儀業界には改善すべき問題がまだまだ多くあるということです。