形式にとらわれない葬儀

近年は形式にとらわれないお葬式が徐々に増えています。 お葬式で、故人が好きだった曲の演奏を行ったり、思い出コーナーを作成し故人の趣味を展示したりする自由な形式の葬儀も増えています。
また、火葬という必要最低限の葬儀を一旦行い、後日ホテルでお別れ会を行ったりする自由葬という葬儀も徐々に増えているようです。近年はこのような伝統に捉われないお葬式が増えていますが、いったいどの様な種類のお葬式があるのでしょうか?

密葬について

密葬とは、一般の方をお葬式に招かず、近親者のみで行われるお葬式のことをいいます。
この葬儀は火葬をメインとした葬儀ですが、密葬後に本葬を行うことがあります。
本葬とは、多くの方に参列していただくお葬式です。次のような場合に本葬が行われます。

社葬などの大規模な葬儀を行う際は、参列者への案内状など準備に時間がかかります。
このような場合、近親者などの身内だけで小規模の密葬を一旦行い、1、2ヶ月後に本葬として社葬を行うことがあります。

また、地方の農村部では、収穫の時期など仕事が忙しいときに人が亡くなった場合は近所にお葬式の手伝いをやって頂くのを避けるため、親戚だけで密葬を行い、後日、農作業の仕事が落ち着いた時期に本葬を行うという形式も行われています。

変死の際も、密葬という形がとられます。このような場合は、多くの人を招いての葬儀は行いにくいものです。一旦密葬を行い、落ち着いてから本葬を行ったりします。

家族葬について

生前に故人を良く知っている方だけを招いて、最後のお別れの時間を大切にしてお見送するというコンセプトのお葬式が家族葬です。この家族葬という言葉は、1990年代に葬儀社が経営戦略の一環として、使用し始めたのがきっかけです。よって言葉の厳密な定義はありません。

もともと葬儀はご遺族の深い悲しみの中で行われるものなので、ゆっくりと故人を見送りたいものです。しかし従来の葬儀では、弔問来られた会葬者の対応に追われて、満足に故人を見送ることが出来ないこという問題がありました。しかも、近年は地域の繋がりも薄れ、100~200人ほどの参列者が来られますが、なかには生前に故人との面識がない方も多いようです。
このような背景により、故人と親しい少人数でお見送りするという家族葬が行われる数は近年増加傾向にあります。

また、家族葬は無宗教で行うことが多いようです。現在のお葬式の約9割が仏式で行われていますが、「お布施」の費用も高く、僧侶の対応にも追われるという問題があります。
無宗教のお葬式を行うことにより、数十万円という費用を抑えることもできます。

「お別れ会」、「偲ぶ会」について

最近、芸能人が亡くなられた場合によく用いられる形式です。ホテルや、体育館、斎場で行われます。無宗教の形式をとることも多く、焼香の変わりに献花をおこないます。一般的に亡くなられてから一旦密葬などの火葬を行い、1、2ヶ月後に「お別れ会」、「偲ぶ会」を行います。よって、比較的に準備に余裕があります。

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